マイタケ- サルノコシカケ科 -

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マイタケ写真1
マイタケ写真3
環境
マイタケはコナラ、ミズナラ、シイ、ブナ、カシ、サクラなどの広葉樹の樹勢の衰えた大きな老木の根元や切り株などに発生します。
身近な所では公園や神社などにある巨木の根元に生えている事もあります。
海外ではアメリカやヨーロッパなどで生育が確認されています。
季節
マイタケ写真2
マイタケ写真4
その他の名称
舞茸
学名:[Grifola frondosa]
価格
特徴
マイタケは基部から太い柄が分岐して広がっていて先端がヘラ状から半円形のカサとなり、それがいくつも重なり合って数十センチクラスの大型の株を形成しているキノコです。直径は大きい物であれば30cm以上にもなり、最大級のものであれば重さも3kgを超えます。

マイタケのカサは薄く、色は若いうちは黒褐色、時間が経つと徐々に淡い黄褐色に変化していきます。カサの形状は全体的に不規則に波をうったような形をしています。

肉の部分の色は白色、感触は緻密でやわらかい。味はあまり強くありませんがマイタケは良い歯ごたえと良い香りがある事から食用キノコとして好まれ、様々な料理に利用されています。

マイタケは同じ場所に生えるという特徴があるので一度、採取した場所を覚えておけば来年、また生える事があります。

和名の「マイタケ(舞茸)」は見つけると嬉しさのあまり舞い踊りたくなるからその名がついたという説があります。
所属科に関してはこのページではサルノコシカケ科と書いていますがトンビマイタケ科とされている事もあり、現在の所、マイタケの所属科は未確定な状態です。

平安時代末期に成立したとされる「今昔物語」に「舞茸」というキノコがでてきますが、その舞茸は現在のマイタケではなく、オオワライタケではないかと言われています。

南米のパタゴニア地方に自生している「ガルガル(アンニンコウ)」というキノコがマイタケの近似種と言われており、国内でも栽培が始められています。
食べ方
マイタケはご飯、汁物、煮物、焼き物、炒め物、天ぷらなどにして食べます。
天然物のマイタケは貴重なものでしたが現在では栽培されたマイタケがスーパーの食材売り場でも並んでおり簡単に手に入るので多くの調理法が考案されているようです。
また、マイタケにはタンパク質を分解する酵素である「マイタケプロテアーゼ」という成分が含まれているので肉と一緒に調理すると肉が軟らかくなるなどの良い効果が期待できます。

栽培品のおかげで一般的なキノコになりましたが天然物は味、香りともに格別とされ、今も珍重されています。
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