ツキヨタケ- ツキヨタケ科 -

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ツキヨタケ写真8
ツキヨタケ写真7
ツキヨタケ写真1
ツキヨタケ写真4
環境
ツキヨタケは主にブナやカエデ科の木の倒木やそれらの木の枯れたものに重なり合うようにして発生します。
季節
初夏~秋
ツキヨタケ写真6
ツキヨタケ写真5
ツキヨタケ写真2
その他の名称
月夜茸
学名:[Omphalotus guepiniformis
(Lampteromyces japonicus)]
価格
不明
特徴
ツキヨタケのカサは大きさが直径10~25cmほどで表面の色は暗褐色から紫褐色、表面にはロウ状の艶が見られ、形は幼菌時は扇形ですが成長するにつれて半円形または腎臓型に変形していきます。

ヒダは白色で弱い発光性(ランプテロフラビン)がある為、闇の中ではうっすらと緑色に光っているのが見える事があります。また、ツキヨタケのヒダは柄に垂生しています。
柄は非常に短く、1.5~2.5cm程度ですが幅が広く、殆どの場合、柄はカサの側方につきますが稀に中央部についている事もあります。柄の上部には濃い褐色のツバがあります。
肉は成長したものは白色で幼菌は淡黄色、味は特にありませんが異臭がすると言われています。

ツキヨタケを縦に裂くとカサと柄の間の部分に濃い紫褐色から暗褐色のシミがある事が、ツキヨタケを見分けるポイントのひとつとなりますが、幼菌の場合などハッキリしない事もありますので少しでも疑いがある場合は食用にする事を避けたほうがよいでしょう。

ツキヨタケの胞子はほぼ球形で大型です。

余談ですがツキヨタケは非常に昔から毒キノコとして知られていたようで平安末期に成立した「今昔物語」にも「ワタリ(和太利)」という名前で登場する事で知られています。
猛毒きのこ。
食後、30分~60分ほどで腹痛、嘔吐、下痢などの胃腸系の中毒症状が現れるとされており、症状がひどい場合は脱水、痙攣、アシドーシス(酸性血症)などが起こる事があります。中毒症状からの回復には10日ほどかかると言われています。
毒キノコの中毒原因では日本一になる事が多く、ツキヨタケを食べたというニュースはたびたび流れています。中毒原因になる事が多いだけでなく、毒性が強く、死亡例もある為、十分な注意が必要です。

ツキヨタケはシイタケ、ムキタケ、ヒラタケなどと似ている為、山地の森などで見つけたキノコがそれらの種類のキノコだと特定した場合でもツキヨタケの疑いが少しでもある場合は口にしない方がよいでしょう。
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